厚生労働省は3月28日、「医療用医薬品における情報化進捗状況調査」の結果を公表し、その中でバーコード表示についての卸売販売業者への調査結果を明らかにした。
卸売販売業者への調査は、製造販売業者により表示されている新バーコードについて、物流センターと支店・営業所での利用状況を把握するための調査。
物流センターでは、新バーコードを利用していると回答した企業の割合は販売包装単位では70%、元梱包装単位では51%と前年度よりそれぞれ20ポイント程度増加している。
いずれの包装単位でも新バーコードを利用していないと回答した企業についても、新バーコードの利用について準備中または検討中としている。
支店・営業所では、新バーコードを利用していると回答した企業の割合は販売包装単位では53%、元梱包装単位では34%と前年度よりそれぞれ10ポイント程度増加している。
いずれの包装単位でも新バーコードを利用していないと回答した企業の80%が新バーコードの利用について準備中または検討中としている。
物流センターと支店・営業所で保有しているバーコードリーダーの台数については、物流センターでの総数は約7500台(1社平均約200台)で、このうち新バーコードに対応するバーコードリーダーの保有率は65%となっている。
一方、支店・営業所での総数は約6600台(1社平均約160台)で、このうち新バーコードに対応するバーコードリーダーの保有率は52%となっている。
参考アンケートとして、現在新バーコードを利用しておらず、今後も利用を考えていないと回答した企業(5社)を対象に、仮に医療用医薬品の全製品に有効期限・製造番号(製造記号)を含めた新バーコードが表示された場合の対応について包装単位毎に調査したところ、いずれの包装単位においても、利用すると回答した企業が4社、利用しないと回答した企業が1社あった。