生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合は7月24日、組合員への共同購入・宅配に利用する通い箱に1000回書き換えができるシステム導入の実証実験を開始すると発表した。
<通い箱はコンベア上を流れ、レーザ消去機、レーザマーカ機の前を通り、メディアの書き換えが行われる>
リコーとの共同実験で、通い箱に送付先や配送用件を印字した紙ラベルを毎回貼りかえる代わりに、1,000回書き換えができるメディアを使う「リコーリライタブルレーザシステム」を導入する。
<1000回の書き換えが可能なメディア>
実験により、組合員へのサービスの向上とラベルの貼り剥し作業や廃棄作業がなくなり、剥がし残りや、糊残りが発生しないので、通い箱の美観保持、ラベルとシール裏紙など、廃棄するゴミはなくなり、CO2排出量は約10分の1に低減するなど多くのメリットが期待されている。
実証実験の拠点となるドライセットセンターでは、東北6県の各エリアに向けて一日約4万5000個の通い箱を運用しており、今回、宮城県古河エリアで実証実験を行う。
今回の実験結果を踏まえて、サンネット事業連合は本格運用と、適用範囲拡大に向けた準備を進める。
ドライセットセンターで全面的にこのシステムを運用すると、ラベルゴミ排出量年間約8トンの削減が見こまれ、これは製紙用植林木の伐採を年間約125本削減する効果に相当するという。
リコーリライタブルレーザシステムは、約1000回の書き換えが可能で、非接触で書き換えを行う新しい印字プロセスを実現したシステムで、半導体レーザを用いた、レーザマーカ、レーザ消去機、リライタブル記録メディアから構成している。
従来のリライタブルシステムと違い、レーザによる非接触記録方式のため、メディアを対象物に貼り付けたまま印字/消去が可能で、印字表示を劣化させる紫外線と酸素を新規材料開発によって高レベルで遮断してメディアの耐光性を屋外環境にも耐えうるレベルにまで向上している。
さらに、独自のフォント方式により文字の交点部などの重複印字を回避し媒体の劣化を抑えて印字/消去耐久性を向上している。
問い合わせ
リコー
TEL:045-477-1616
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