富士通フロンテックと富士通研究所は9月24日、大型で薄いシート状のアンテナ(W770mm×D210mm×H6mm)を使用し、指定した任意の上方空間(0~40cm)のみを認識するセンサー技術を開発したと発表した。
<シート状アンテナ>
<運用イメージ>
この技術により、収納棚の段ごとに置かれたRFIDタグ付き用品の有無や位置(どの段に置かれているか)を正確に認識できるため、図書館、書店、レンタル店、アパレル店舗・倉庫などにおける、物品管理業務の飛躍的な精度向上が実現可能となる。
本技術を適用した製品の販売は来年1月を予定している。
今回、薄く大きなシート(W770mm×D210mm×H6mm)に共振用アンテナを埋め込み、アンテナパターンや配置方法などを工夫した、全く新しいセンサー技術を開発した。
シートの上方数十cm(0~40cm)の空間範囲内にあるすべてのRFIDタグの読み取りが可能で、この空間から外れた場所にあるRFIDタグは読み取らないことも大きな特長。
この技術を棚の各段に実装することで、「読み過ぎ」や「読みムラ」を解消し、段ごとの正確な読み取りが可能になる。
本技術を装置した商品棚・保管棚にRFIDタグ付き商品が収納されている場合に、段ごとに、その段上の範囲のみ読み取ることが可能なため、「リアルタイムな棚卸」、「販売済み商品を遅滞なく補充」、「商品の場所(どの段に置かれているか)を検索・特定」、「持出しを検知」など、業務の大幅な効率化、かつ売上アップを実現する。
また、アパレルの棚の場合、お客が個々の商品を手に取られたことが認識でき、商品の配置や陳列順などによる購買動向の把握が可能となります。これらの情報の蓄積で、マーケティングや販促情報として活用できる。
この他、図書館・書店・レンタル店では、機器を装着した書棚・商品棚にRFIDタグ付き書籍・商品が収納されている場合に、段ごとに、その段上の範囲のみ読み取ることができ、リアルタイムな棚卸を実現する。
商品の場所(どの段に置かれているか)を検索・特定できるなど、業務の大幅な効率化、顧客満足度向上を実現する。
■問い合わせ
富士通フロンテック
営業本部 産業営業統括部 営業部
電話:042-377-0449(直通)(平日 9時から17時まで)
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