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業務用食材卸の久世/音声物流ソリューションを導入

2013年12月04日/物流施設

ヴォコレクトジャパンは12月4日、業務用食材卸大手の久世が、物流拠点の横浜DCに音声物流ソリューション「Vocollect Voice」を導入し、12月より稼働すると発表した。

横浜DCの管理レベルと作業レベルを同時に向上させ次世代の物流環境を構築するため、7月よりWMSの更新とあわせて 荷役作業を支援する仕組みの検討を進めていた。

課題である冷凍庫内の作業生産性と正確性の向上が実現可能である一方で、食品卸として重要な品質と食の安全確保を両立できる仕組みとして音声物流に着目し、複数の製品の中から実地検証での評価を得て、ヴォコレクトの音声物流システムが採用された。

8月に要件定義を開始し、10月下旬にはシステムの実装が完了し、12月の本格稼働開始に向けてテストを繰り返している。

テスト結果も良好で、従来の紙リスト方式と比べて20~30%の生産性向上と 飛躍的な正確性向上が実現しており、18か月以内で投資回収が見込まれている。

久世では、横浜DCへの音声物流導入効果について測定を行い、規模の大きなDCから順次、音声ソリューションを展開を検討している。

外食産業向け業務用食材および資材販売に加え、海外食材の輸入販売、食品の製造まで幅広く展開する卸売業で、首都圏をはじめ大阪、名古屋に7か所のDC(物流センター)を擁して事業を展開している。

さまざまな食材を扱うため、各DCは4温度帯(超冷凍・冷凍・チルド・ドライ)対応となっており、これまで倉庫内での作業は紙のリストを使用していたが、増大する物量への対応とサービスレベルの向上が課題だった。

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