日本郵船は12月12日、孫会社のKNOT FSO 1 AS社が、Total社と浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備（FSO）の建造と用船契約を締結したと発表した。
FSOは、プラットフォームと陸上から遠隔操作が可能なシステムで、環境に配慮した陸上からの給電システム、FSO上で水と油を分離するシステム―を装備している点が特徴で、2016年末の竣工を予定。
完成後はTotal社に対し最長12年のチャーターサービス（リースと運転・保守点検等のオペレーション）を提供する。
KNOT社が保有するシャトルタンカーをFSOに改造して用船するもので、Total社（51％）、Petoro AS社（30％）、Statoil Petroleum AS社（19％）の3社が共同で保有するノルウェー領北海のMartin Linge油田で産出したオイルの貯蔵とシャトルタンカーへの積み出しを目的として、同鉱区に据え付けられる予定だ。
■FSO概要
全長：約 269.4m
幅：42.5m
深さ：22.0m
喫水：15.65m
連続最大出力：約1万キロワット×2
