NEDOプロジェクトの東京大学等のグループは1月27日、印刷で製造可能な高性能有機薄膜トランジスタ回路により、商用周波数での個体識別信号伝送に世界で初めて成功したと発表した。
有機半導体を塗布し結晶化させる技術を基に、有機TFT整流素子を開発し、13.56MHzの商用周波数によって電波での個体識別信号の伝送に成功した。
従来の塗布型有機半導体よりも、10倍以上高い性能で、1/10以下の低コスト化が可能な印刷法で形成でき、集積化プロセスを経て実デバイスとして利用できることを示した成果。
軽く、薄く、曲げられ、低コストなプラスティック電子タグは、物流管理やヘルスケアなどの広範な用途が期待される、としている。