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売上高物流コスト比率/最も重視

2014年02月03日/調査・統計

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は1月31日、ベンチマーキングデータの収集等を目的とした調査調査結果を発表した。

<各社が重視する指標>
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ロジスティクスに関する指標で各社が重視しているものでは、 「売上高物流コスト比率」を「非常に重視している」との回答が74.7%に上っており、指標の中で特に重視されていることが分かる。

次には「在庫日数/在庫回転率」「誤出荷率」など。一方で、「欠品率/即納率」「納期遵守率」「返品率」については、30%程度の企業が「把握せず/不明」を選んでおり、関心が低く管理が進んでいないことが分かる。

<各指標の「重視度」(製造業・卸売業等)>
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<ロジスティクス指標の回答状況 >
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指標の回答状況では、指標への関心度の高さ、ロジスティクス部門での把握可能性の違いを反映して、指標毎の回答率は大きく異なっている。

回答数が多いのは「売上高物流コスト比率」(98%が回答)、「商品・製品在庫金額」「納品リードタイム」(いずれも 82%が回答)などである。

回答率が最も低いのは「納期遵守率」だが、消費財のほとんどは見込み生産であり、納期遵守率の管理が必要ない場合が多い。これを除くと、「欠品」(44%)、「棚卸資産廃棄損」(同じく 44%)、「返品金額」(54%)の低さが目立つ。これに代表されるように、「受発注」や「需給」に関わる指標をロジスティクス部門で管理していない傾向が見受けられる。

<ロジスティクス指標のまとめ(2007年度~2013年度/累計値)>
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なお、調査の業種構成は、製造業、卸売業、小売業(通販・訪問販売等)または当該企業の物流子会社。

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