川崎汽船は2月12日、ジャパン マリンユナイテッドに発注の7500台積み大型自動車専用船の1隻をフラッグシップとして建造すると発表した。
世界最先端の船舶技術を結集して、究極の省エネと環境保全を追及するための「DRIVE GREEN PROJECT」を立ち上げており、このプロジェクトのフラッグシップとなる。
「DRIVE GREEN PROJECT」では、車両1台を輸送する際のCO2排出量を極限まで削減するため、船型大型化の追求とともに先進の省エネ技術を投入。CO2排出量を従来型船型と比較し25%以上削減することを目指した。
NOx対策としては世界初となる川崎重工業製の水混合燃料と排ガス再循環装置を組み合わせることでCO2とNOxの排出削減を両立させるNOx生成抑制装置付きエンジンを搭載。
SOxについては本邦新開発の三菱重工業と三菱化工機が共同開発した船舶用大型排気ガス浄化装置を搭載し、それぞれ実際の本船上にて試験運用を開始する予定。
船内のほぼすべてに省エネ型LED照明を採用するとともに、車両甲板用LED照明の電力供給を再生可能エネルギーでまかなうソーラーフロンティア製の太陽光発電システムを搭載する。