日野自動車は5月21日、中小型ディーゼル車用の排出ガス後処理システム「新DPR」の開発で、第64回自動車技術会賞「技術開発賞」を受賞したと発表した。
「新DPR」は、レンジャーやデュトロに搭載されている「尿素水を必要としないNOx、PM同時低減システム」。
車両走行用の燃料である軽油を用いてNOxを低減し、PMはフィルターによって捕集することでNOxとPMを同時に低減する。
尿素水を使用しないため、尿素水にかかわる費用が不要で、補給の手間もない等高い経済性、利便性を実現。
尿素水タンクやSCR触媒等も不要なためコンパクトで軽量なシステムとなっており、スペースや重量で制約の多い中小型ディーゼル車でも広汎な架装に対応できる。