防衛省と資源エネルギー庁は6月5日、広域・大規模災害などの危機時の石油輸送協力を強化するため、初の合同実働訓練を実施する。
＜ドラム缶に詰めた石油の出荷風景（左）と被災地での仮設ミニSSでの給油風景 （東日本大震災当事）＞
人命救助等を行う自衛隊への石油供給の円滑化と、自衛隊による民生用石油輸送協力の体制強化に向けた製油所（コスモ石油堺製油所）を利用した訓練で、防衛省の2014年度自衛隊統合防災演習の一環として実施する。
訓練は、南海トラフ地震発生時を想定し、6月5日に大阪府堺市内のコスモ石油堺製油所内施設を利用し、実施する。
自衛隊の人命救助活動等に必要な燃料を効率的に補充し、タンクローリーが被災した石油会社に代わって自衛隊が民生用石油を代替輸送することを想定し、自衛隊のトラックが民間製油所内に入構し、製油所のドラム缶充填設備を用いて石油を確保・搬出する手順を訓練・確立する。
ドラム缶充填設備は平時の使用が限られている設備であるため、資源エネルギー庁では、全ての製油所と主要油槽所への設置を補助事業として進めている。
