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三菱重工/東海汽船向け貨客船引渡し

2014年06月04日/IT・機器

三菱重工業は6月4日、東海汽船向けの貨客船「橘丸(たちばなまる)」を、下関造船所で引き渡したと発表した。

<橘丸>
20140604mitsubishig - 三菱重工/東海汽船向け貨客船引渡し

橘丸は全長118.0m、幅17.0m、深さ8.95m(喫水5.40m)で、総トン数約5681トン。航海速力は19.0ノット(約35.2km/時)。起工は昨年3月で、同11月に進水した。引き渡し後は6月27日から東京と伊豆諸島を結ぶ航路に就航する。

高効率推進システムの採用により大幅な省エネ・環境負荷低減を実現した“スーパーエコシップ”で、快適性や安全性の向上も図っている。

また、トリスウイスキーのCMキャラクターとして描いた「アンクルトリス」で有名なイラストレーターで東海汽船名誉船長でもある柳原良平氏によるイエローオーカー色(黄土色)とオリーブグリーン色の斬新なカラーリングも特徴。

推進システムは、低速ディーゼル機関の1軸推進によるプロペラと、推進方向が自由に変えられる電動アジマス推進器のプロペラを前後に直線配置し、二重反転させる「タンデム・ハイブリッド型CRP推進方式」。

従来の2軸推進方式に比べ船底の付加物が減ったため、水中の抵抗が大幅に減少した。また、速度制限がある湾内・水道では燃費性能に優れた低速ディーゼル機関だけを使った推進に切り換えることで、さらに省エネ効果を高めることができる。

結果、推進システムの省エネ性能は、東海汽船で就航中の貨客船「さるびあ丸」と比べ15.6%改善。加えて、主機関の低速ディーゼル機関には電子制御燃料噴射装置を搭載することにより、機関燃焼効率が向上し、排ガス中のCO2とNOx(窒素酸化物)が減少。排ガスの熱を有効利用する装置も搭載している。

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