商船三井は7月2日、「高効率排熱エネルギー回収システム」を搭載した大型ばら積み船「AZUL BRISA」がジャパンマリンユナイテッド有明事業所で竣工したと発表した。
次世代船構想「船舶維新」プロジェクトのシリーズ船「ISHIN-Ⅲ」の中核的要素技術である高効率排熱エネルギー回収システムを採用し、洋上での試運転では、5%以上の燃料消費量削減効果を確認している。
高効率排熱エネルギー回収システムは、主機関の排気エネルギーを、発電機能を有する過給機(ハイブリッド過給機)と、蒸気タービンを組み合わせた発電機(ターボジェネレーター)で回収・発電。
この電力は、船内の電力をまかない、主機関の軸加勢モーターを介して推進に利用して、発電機と主機関の燃料消費量を減らすことで二酸化炭素の低減に貢献する。
■AZUL BRISA概要
全長:299.99m
全幅:50m
載貨重量:約20万9000トン