日野自動車は9月10日、国土交通省にデュトロのリコールを届け出た。
不具合の部分は燃料装置(燃料フィルタ)と動力伝達装置(センターベアリング固定金具)。
燃料装置は原動機に取り付けられている燃料フィルタの強度が不足しているため、頻繁に原動機の始動、停止を行うと燃料圧力の変動により、燃料フィルタのケースに亀裂が入るものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進行してフィルタケースが破損して、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
動力伝達装置は、センターベアリング固定金具をフレームに固定するボルトの締め付けトルク並びに締め付け作業が不適切なため、走行中の振動等により、ボルトが緩むものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、緩みが進行して、最悪の場合、固定金具がフレームから外れてプロペラシャフトが脱落して走行不能となるおそれがある。
改善措置では、燃料装置は、全車両燃料フィルタを対策品に交換する。動力伝達装置は全車両、ボルトとナットを対策品に交換し、適正トルクで締め付ける。
リコール対象車の台数は計6万7562台(燃料装置:5万9368台、燃料装置+動力伝達装置8284台)。不具合の件数は燃料装置が16件、動力伝達装置が6件、事故はない。
■型式等は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001054240.pdf