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日立/Web-EDIサービスに調達・物流業務への適用を拡大

2014年10月17日/生産

日立製作所は10月17日、約5万5000社が利用するクラウド形態(SaaS)の日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」で、グローバル対応機能を強化し、企業の中国や東南アジアを中心とした海外拠点での調達業務への適用を拡大すると発表した。

<「日立TWX-21Web-EDIサービス」 購買・物流機能の概要図>
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バイヤー企業(発注者)とサプライヤー企業(仕入先)間での海外調達業務の効率化を支援する「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」に、バイヤー企業や物流会社向けに調達や物流プロセスを管理できるポータル画面を新たに提供するなどの「購買・物流機能」を追加したもので、10月31日から提供を開始する。

これにより、海外拠点とサプライヤー企業、物流会社間での、見積りから発注、納期調整、集荷、納品にいたるまでの一連の調達と物流に関する業務プロセスを共通的に管理できるシステムを、インターネット経由で簡単に利用することができる。

バイヤー企業向けに新たに提供するポータル画面では、納期遅延などの問題種別ごとにアラートを表示し、確認すべきプロセスを絞り込めるほか、設計変更による調達品の数量変更があった場合などに、社内管理部署や生産拠点、サプライヤー、物流会社といった関係者全体に対応を促すことができるなどの機能を備えている。

また、「購買・物流機能」では、調達に関わる物流会社向けにも、サプライヤー企業の出荷に対して集荷登録や集荷リストの印刷などを行えるポータル画面を提供する。

従来、サプライヤー企業が物流会社に個別に確認した上で行っていた購入物の搬送完了を示す集荷登録などを、物流会社がポータル画面から直接かつタイムリーに行えるなど、物流プロセスの効率化を図れる。

これらにより、グローバル調達の基幹システムを有しない海外企業や拠点でも、現地調達で煩雑な納期調整や手配訂正といった業務負荷を軽減し、サプライチェーン全体を「見える化」するサービスを導入できるため、部品の品質管理や、新たなサプライヤーの開拓といった生産管理や調達部門の本来業務に専念できるようになる。

なお、「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」では、従来と同様に、Web画面の多言語対応(日本語・英語・中国語)のほか、グローバルヘルプデスク(日本語・英語・中国語・タイ語)によるバイヤー企業とサプライヤー企業の双方からの問合せに対応。また、海外の通信環境が不安定な地域でも、オプションで高速インターネット環境を提供し、快適な利用が可能。

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