矢野経済研究所は10月30日、国内ハンディターミナル市場の調査を発表した。
2013年度のハンディターミナルの国内メーカー出荷台数は32万6550台(前年度比3.6%減)、メーカー出荷金額は270億5700万円(2.3%減)だった。
2012年度に続き、大口ユーザーのリプレース(機器代替)期間の長期化などの影響で、台数、金額ともに前年度を下回る傾向が続いている。
2014年度では、一転してハンディターミナルの国内メーカー出荷台数は35万6100台(9.0%増)、メーカー出荷金額は292億2300万円(8.0%増)とともに増加を予測している。
懸念されていたスマートフォンやタブレット端末への置き換えによる出荷台数の減少は、小売業の一部など特定分野での発生にとどまり、現時点では市場全体への大きな脅威にはならないとみる。そのため、今後もハンディターミナルの需要は底堅く、安定した傾向が続くと予測する、としている。