富士通は11月18日、ビームスの「ビーミング ライフストア」のららぽーとTOKYO-BAY店で、RFIDを活用した新たな顧客体験を提供する実証実験すると発表した。
店舗には、RFIDリーダーを組み込んだ木に見立てたハンガーポールに、タブレットを嵌め込んだ鳥の巣箱を取り付け、服の止まり木をイメージした什器を設置。
実際に買い物をしている顧客は、興味を持った服をハンガーポールにかけるという自然な動作により、RFIDタグのついた商品を什器に近づけることになり、組み込まれたRFIDリーダーが商品を認識する。
それにより、その商品が展開しているカラーやサイズ、特長、在庫情報やコーディネート例がタブレット画面上に表示されるため、店舗スタッフに確かめずとも、商品の詳細な情報を取得することが可能となる。
これにより、顧客には買い物の利便性だけでなく、商品との新しい出会い方を演出し、購買意欲の向上につなげるとともに、混雑時の店舗スタッフの接客支援による効率化を図る。
なお、ビームスは、RFID活用でのオペレーションの効率化を掲げ、業界に先駆けて2012年にRFIDを導入し、店舗での決済や棚卸し、物流センターでの一括読み取りによる在庫管理などの業務運用にRFIDを活用してきた。
ビームス/先端自動化システム導入の物流拠点拡張移転し全面稼働