日本通運は北海道苫小牧市に、多温度帯管理機能を備えた安全・適正な保管管理が可能な物流拠点「NX苫小牧危険物ロジパーク」を開設、7月から稼働開始した。
北海道では近年、半導体関連産業の集積が進み、国内外からの企業進出や大規模投資が相次いでいる。そのなかで苫小牧市は、国際拠点港湾である苫小牧港と新千歳空港を有し、鉄道や高速道路などの交通アクセスにも恵まれている。また、苫小牧港にはNXグループの内航船も就航しており、国内外からの危険物・高圧ガスの大量輸送にも柔軟に対応できる体制を整えている。
「NX苫小牧危険物ロジパーク」は、定温危険物倉庫と多温度帯危険物倉庫(建設中)の2棟を設けるほか、今後、高圧ガス倉庫(建設中)やコンテナヤードの拡充も計画。消防法や高圧ガス保安法などの法令に準拠した安全対策を講じることで、半導体製造に不可欠な化学品や高圧ガスなど、先端産業の原材料を最適な環境で保管・管理する。
また、2024年8月に稼働開始した恵庭市の新倉庫「NX-TECT Hokkaido」と連携し、北海道内外の先端産業の原材料を扱う倉庫としても活用できるという。
6月27日には定温倉庫の落成式が行われ、日本通運の杉山千尋 副社長をはじめ多くの関係者が出席した。
日本通運は、高品質で安定した物流サービスの提供を通じて、「北海道の半導体産業をはじめとする先端産業の発展を支えたい」としている。
■新倉庫の概要
名称:NX苫小牧危険物ロジパーク
所在地:北海道苫小牧市晴海町43-53
構造:地上1階建 定温危険物倉庫/多温度帯危険物倉庫、高圧ガス危険物倉庫2棟
営業開始日
定温倉庫:2025年7月1日
多温度帯倉庫:2025年8月予定(建設中)
高圧ガス危険物倉庫2棟:2025年12月予定(建設中)
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