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乾汽船/統合2か月、新たな経営方針打ち出す

2014年12月11日/SCM・経営

乾汽船は12月11日、経営方針を発表した。

<経営方針を説明する乾康之社長>
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旧乾汽船と旧イヌイ倉庫は10月1日に経営統合し新たなスタートを切ったたため、策定した。

乾康之社長はこれからの乾汽船として「モノを運ぶ機能に従事してきた2つの会社は、モノをよく運ぶことを目指す。よくは、良く、能く、善くを意味する」と語り、経営に3つの軸を設けると説明した。

最初の軸が日々のカイゼン。基本である整理・整頓からやり直し、終わりなきカイゼンで「モノをよく運ぶ」の実現に取り組むという。

事業資産の配分(資産のマネジメント)について、海運、倉庫、不動産という主要な事業資産を適切に配分し、各々の資産を事業の推進力とするため、環境の変化に対応した管理に注力する。

新たな試みとして、グローバルロジスティクスを目指す。

経営統合により、海と陸でさまざまなネットワークを構築してきたものをさらに拡大・拡充していく。

そのために、国際交易での物流情報の管理サービスから着手して、グローバルロジスティクスに貢献する事業展開を考えている。国際フォワーダーの枠にとらわれない展開を目指すという。

組織と体制については、取締役会は監査役を含め総勢8名で、社外率は5/8。多様性に富んだメンバーで、常に透明性と公平性の高い経営判断を標榜するとしている。

配当については、好不況の波が激しい海運部門も、着実な内部留保と安定した収益性を持つ勝どき・月島の施設賃貸を支えに、「良い時は笑い、悪いときも泣かない」配当政策をとるという。

重要指標をキャッシュフローとし、2017年3月期をめどに、安定配当の維持を可能とする事業の基盤構造を構築する。

統合2か月の現在「バランスシートの厚みがまし、シップファイナンスの見方が違ってきたことはプラスの要素。倉庫側から見ると、海運部門から地球規模の話や、今まで接してきた情報とは圧倒的に情報量が違ったこともプラスの面。半面、統合してまだ日が浅いため陸・海の言葉が通じず、コミュニケーションがまだまだとれていないと感じる」と話した。

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