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トッパンフォームズ/高機能保冷剤、冷凍品輸送用に高性能化

2015年03月24日/生産

トッパンフォームズは4月1日、高機能保冷剤「メカクール」で最も低い温度帯を長時間維持できる-25℃帯を改良し、販売を開始する。

<保冷能力比較>
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従来製品に比べて、保冷性能を同一レベルに保ちながら、凍結に要する時間を30%短縮、凍結時の膨張は45%抑制した。

融解時に紫色、凍結時には黄色となり、融解と凍結を明確に区別する”見える化”にも対応。-25℃帯は保冷箱と組み合わせて、冷凍品を輸送するのに最適な-18℃の低温を保持するために多く使われる。

現在、冷凍品を通常便で輸送するには、主にドライアイスを詰めた保冷箱を使用するが、ドライアイスの場合は温度コントロールが難しく、昇華により二酸化炭素の排出量も増える。

一方、メカクールは一定温度を長時間保つことが可能で繰り返し使用もでき、冷凍品輸送で環境に配慮しながら運用経費削減を実現する。

試算では、ドライアイス100kg(1万円)を3年間毎日使用した場合の累計費用は1116万円。冷凍庫3台(360万円)とメカクール120kg(12万円)を購入して3年間毎日繰り返し使用した場合の累計費用は515万円(電気料金は13円/kWで計算)。1年3か月で切り替え効果が出て、3年間では601万円のコストダウンを図ることができる。

トッパンフォームズでは、-25℃帯をドライアイス代替品と位置付けて販売し、「メカクール」を含む定温輸送ソリューション全体で、2015年度は10億円の売上を目指す。

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