LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





トヨタ/メキシコに新工場建設

2015年04月16日/生産

トヨタ自動車は4月15日、メキシコで新工場の建設、中国で生産ラインを新設すると発表した。

メキシコ新工場・中国新ライン共に、「シンプル&スリム」、「フレキシブル」をキーワードに、伸縮自在ライン、床置き可能な小型設備のほか、コンパクトな塗装ブースなど、革新的な生産技術を可能な限り盛り込むと同時に、より安全で環境に優しい工場づくりに取り組む。

これらの投資は、単なる「量を求めた工場づくり」から「競争力のある新しい工場づくり」に発想を大きく転換するものという。

メキシコでの新工場建設は、北米全体の競争力の更なる強化のため、北米生産体制を再編するもの。その一環として2019年にメキシコで新工場を設立し、カローラを生産する。新工場ではグローバルのモデルケースたりうる、Toyota New Global Architecture(TNGA)を前提とした全く新しい工場づくりと仕事の変革にチャレンジする。

新設工場としては初めて、統一設計による主要部品のモジュール化や共用化による車両モデル切り替え時の設備投資額の大幅な低減を目指すなど、TNGAによるメリットを最大化できる工場づくりを行う。そこでの「賢いクルマづくり」を他地域・工場にも展開する。

中国での能力増強は、既存ラインの更なる競争力向上と今後の需要への対応が必要と判断。広汽トヨタ自動車(GTMC)で、2017年末までに既存ラインの再構築と新ライン建設を行うことで、将来のTNGA導入を念頭においた競争力の高い工場づくりに取り組む。あわせて、既存の調達基盤の有効活用、GTMC内の研究開発センターでの原価低減推進など、生産・調達・開発が三位一体となった取り組みを行う。

新ラインの建設では、既存ラインでの生産性向上の取り組みの織り込みと、革新的な生産技術の導入により、競争力の高い工場づくりを行っていく。また、既存ラインの近接地という地の利を生かした既存設備の有効活用と、将来の能力拡大を視野に入れた、賢い工場づくりを行う。

■メキシコ新工場
時期:2019年生産開始
場所:グアナフアト州
生産車種:カローラ
生産能力:年間約20万台
総投資額:約10億ドル
新規雇用:約2000名

■中国(GTMC第3ライン)
時期:2017年に新設、順次生産開始
場所:広州市南沙区(第1・第2ライン近接地)
生産車種:新型車
生産能力:年間約10万台(需要に応じ能力拡大を検討)
総投資額:約525億ドル
新規雇用:現在の人員規模で対応

関連記事

国際に関する最新ニュース

最新ニュース