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SAS/アナリティクス人材をいかに組織に組み込めるか

2015年05月14日/調査・統計

SAS InstituteとMIT Sloan Management Reviewが世界中の経営幹部を対象に行った最新の共同調査で、アナリティクス人材の育成が重要であると判明したと発表した。

アナリティクスを成功させるにはアナリティクス担当の人材を惹きつけ、好待遇を与え、組織に組み込むことが極めて重要であることが明らかとなった。

例えば、「アナリティカル・イノベーター(アナリティクスを活用する先進的な企業)は、アナリティクス後進企業に比べて、アナリティクスの人材と従来のデータ・ワーカーとの連携で
成功している事例が3倍多い結果が出ている。

今年で5年目となる本調査で、「データ・サイエンティスト」人材を社内に擁する企業は、そうでない企業に比べて、データ・プロジェクトの優先順位を明確に決めている割合が2倍以上高く、データ戦略をきちんと有している割合が2.5倍高いことも判明した。

各業界の2500名を超える経営幹部を対象としたグローバル調査ならびに28名のシニア・マネージャーとの個人インタビューを基に作成された最新報告書「The Talent Dividend」では、アナリティクスに絶大な強みを持つ企業は、効果的なアナリティクス・スキルセットを構築して維持するために数多くの方法を並行して遂行していることも示唆した。

なお、この調査では良い人材を多く確保したいと考えている企業に対して、4つの戦略の実行を提言している。

「社内の人材に目を向ける」:現在の社員の中からアナリティクス・スキルの向上を図る。すでに自社のビジネスをよく知っているため、これは大きな利点となる。
「人材の注入ではなく融合に気を配る」:新しい人材を融合させることは難しいが、これはアナリティクス担当者から価値を引き出すために必要となる重要な要素である。
「バディー・システム(仲間)を組む」:必要なスキルを残さず備えた完璧な人材はそういない。だからこそ、補完し合うチーム作りが重要となる。
「共通の核を作る」:分析で得た洞察をうまく活用できる能力を組織全体で高めて、共通の核とする。

このレポートの全文およびMIT SMR/SAS共同データ&アナリティクス・プロジェクトの詳細
http://mitsmr.com/1OBSlyq (英文)

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