信越化学は6月18日、フォトマスクブランクス事業の拡大を目指し、新たに福井県越前市に工場を建設すると発表した。
70億円を投じ、工場用地は取得済で、2016年末までの完成、稼働開始を目指す。
同社はフォトマスクブランクスを2009年に事業化し、直江津工場(新潟県)での生産開始以来、同工場で生産拡大を続けている。
天災などが発生しても顧客への供給責任を果たすために、2か所の生産拠点を持つことでリスク分散を図る。
新工場の建設により、フォトマスクブランクスの生産能力は現在の2割増える。
なお、フォトマスクブランクスとは、半導体の製造工程で、シリコンウエハーの上に回路を描画する際にフォトマスクが回路の原版として使われ、フォトマスクの材料となるのがフォトマスクブランクス。