日立ソリューションズは9月7日、「グローバル製造業向けトータルソリューション」の提供を開始する。
製造現場から経営マネジメントまでの情報をリアルタイムにつなぐことにより、市場環境や経営環境の変化に迅速に対応し、企業の収益向上と価値創出をトータルに支援する。
日立ソリューションズは、製造業に精通したシステムエンジニア約1000名でこのソリューションを推進し、2018年度の売上300億円をめざす。
最近の製造業を取り巻く環境の変化を踏まえ、日立ソリューションズのノウハウである顧客の課題や事例と、ソリューションを整理したもの。
たとえば、本社と連携した海外拠点での迅速な経営判断や、グローバルな需要変動を加味したコスト戦略策定による機動的経営、海外拠点での保守サポート品質向上のように、直近の課題を解決するシステムから、製造現場の人・機器・システムが相互につながり協調できる最新の自律分散システムまで紹介。
構成ソリューションは、経営マネジメント、グローバルPLM、グローバルSCM、グローバルSLM、製造現場見える化。
このうち、グローバルSCMは、グローバルに展開するサプライチェーンに対して、それぞれの規模に応じて2層ERPなどを適用することで、生産、販売業務を標準化するとともに、本社での見える化を実現することで、生産、販売体制の機動的な変更を可能にする。
製造現場見える化では、グローバル生産拠点の生産現場で発生する製造装置ログや製造実績等のデータを、モノや作業の流れにあわせて、瞬時に因果関係を持たせ、収集・蓄積・可視化することで、工場生産業務最適化やグローバルサプライチェーン最適化を支援する。