三菱ふそうトラック・バスは9月11日、「洪水などにより冠水した恐れのある車両の取扱いについて」を発表した。
洪水などにより冠水した恐れがある車両について、キースイッチをONにしたりエンジンを始動すると、配線のショートによる火災が発生したり、吸気系統に水等の異物が入っているとエンジンを損傷させるなどして思わぬ怪我や車両を損傷させる恐れがある。
ハイブリッド車は、高電圧のバッテリーが搭載されているので、むやみに触らないようにし、CNG/LPG車は、長時間の駐車の場合と同様、ガス容器(ガスボンベ)の元バルブを閉じる。
冠水した恐れのある車両にはいくつかの危険がある。まず、バッテリーが接続されている場合、電気系統の腐食が進むことで、ショートにより車両火災が発生する恐れ、ブレーキ内部の錆付きによる制動不能に陥る恐れがある。
ホイール ハブの錆付きによる走行不能(軸の焼付き)に陥る恐れ、ステアリングリンク機構の錆付きによる操舵不能に陥る恐れ、エンジン内部の錆付きによるエンジン破損(焼付き等)の恐れ、マフラー内部の詰りにより、触媒破損(排ガスの劣化)などの恐れがある、としている。