凸版印刷は9月16日、非接触リーダライタからの給電のみで表示書き換えが可能な電子ペーパー表示機の小型化技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作したと発表した。
試作品は、ドットマトリクス型の1.44インチ電子ペーパーディスプレイを搭載しながら、バッテリーレスでの表示書き換えを可能にした電子ペーパー表示機。
非接触リーダライタからの無線給電による表示書き換えが可能なうえ、表示部には電子ペーパーを用いているため、一度表示した内容をバッテリーレスでそのまま保持できる。
凸版印刷は、従来培ってきたRFIDの開発・製造技術により、受電・通信回路を小型化する技術を確立し、国内最小のバッテリーレス電子ペーパー表示機を試作した。
従来、電子ペーパーを使った表示機は、カードサイズ程度の大きさが多く採用されているが、管理対象物によっては、取り付けられる場所が限定されることもあり、より小さな表示機の開発が求められていた。
しかし、単に受電・通信用アンテナのサイズを小さくするだけでは、受電効率が低下してしまうため、その解決手法が求められていた。
■仕様
表示画面:1.44インチ ドットマトリクス型電子ペーパー
画素数:128dot×96dot
外形寸法:縦34mm×横52mm×厚さ7mm
通信方式:HF(13.56MHz帯)…ISO/IEC 14443 Type A準拠
駆動電源:非接触リーダライタからの無線給電