GMOペパボとヤマト運輸は10月21日、GMOペパボが運営するハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」の事業戦略発表会で、ヤマト運輸がシステム連携し、オリジナルデザインのパッケージの提供を開始すると発表した。
<GMOペパボの佐藤健太郎社長(左)とヤマト運輸の長尾裕社長>
ヤマト運輸は「宅急便コンパクト」と「ネコポス」のサービスを行っているが、作家、購入者双方のさまざまな配送ニーズに応えて、ハンドメイドマーケットの取引の利便性を向上させたオリジナルデザインのパッケージを開発した。
「宅急便コンパクト」は、ヤマト運輸の関連会社ヤマト包装技術研究所が開発した「クイックフィットエコノ」を採用し、簡単で安心安全に作品を梱包できるようにした。従来、精密機械用に使用していたものを応用開発したものだという。
「ネコポス」用BOXは、アクセサリーやブローチなどの小さな作品を梱包するのに最適なサイズのパッケージで、縦11.5㎝×横23㎝×厚さ2.5㎝と新たなサイズを用意した。
minneとヤマト運輸が、作家が抱える配送や梱包に係る悩みや要望などの声を聞き、サービス開発に活かす「作家座談会」を開催。集まった意見を参考に開発したもの。いずれも、minneのロゴマークが入っている。
作品を販売する作家が配送業者を選べるminneの仕組みだけに、ヤマト運輸の長尾裕社長は「専用BOXの開発による差別化で、作家の需要を喚起するものと見ている」と話す。
「ヤマト運輸の創業社訓の一つに”運送行為は委託者の意思の延長”という言葉があり、ビジネスでいつも我々が念頭に置いているもの。まさに、作家の想いを届けること」と述べた。
ヤマト運輸では今後、順次発送窓口を拡大し、コンビニエンスストアなどでの送り状発行と発送の受付にも対応していく予定。
「投函完了」の配達状況をアプリ上にプッシュ通知する機能を提供予定だ。