旭化成建材は10月22日、施工データの流用等が無かったかを確認する現場数として、過去10年間の杭工事実績を公表し、国土交通省に報告したと発表した。
杭工事実績のうち、工場・倉庫の件数は560件にのぼる。都道府県では、茨城県が69件、大阪府が53件、埼玉県が38件と多く、千葉県は32件、神奈川県は31件、東京都は9件となっている。
旭化成建材が施工した横浜市所在のマンションでの杭工事の一部について、施工の不具合および施工報告書の施工データの転用・加筆・改変があったことが判明ししたことを受け、過去10年の施行データの流用等が無かったかを確認する現場数として公表した。
10月20日には、親会社である旭化成が、10月14日付で調査委員会を発足させ、原因の究明と再発防止にあたっている。
国土交通省は、「今回の事案の全貌を明らかにする第一歩として、旭化成建材が過去10年間に施工した工事の概要を示したものであり、建築物等の安全性に問題がある工事を示すものではない」としている。
