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安川電機/次世代の搬送位置決め装置を開発

2015年11月30日/生産

安川電機は11月30日、搬送工程の技術革新に繋がる次世代の搬送位置決め装置「マルチキャリアモジュール」を開発したと発表した。

<マルチキャリアモジュール>

生産ラインでの搬送工程には、従来のベルトコンベヤのように同じ機種を多量に搬送するのではなく、変種変量の生産にフレキシブルに対応できるような高度な技術革新が求められ、次世代の搬送位置決め装置であるマルチキャリアモジュールを開発した。

リニアモータで駆動される複数のキャリアがそれぞれ独立して製品を搬送・位置決めをすることで、変種変量の需要に対しても効率的な生産を実現する。

主な特徴には、変種変量生産対応がある。キャリア独立制御による高速・高精度搬送とタクト最適化を実現。分岐合流モジュールによる異工程、混流生産対応。

接触式給電の採用によりキャリア上への給電が可能。電動チャックや電動スライダの搭載により、 異種、異形状ワークの搬送に対応する。

標準モジュールの組み合わせにより自由な搬送軌道を実現。接触式給電/通信による省配線化、可動コイル型省磁石リニアモータの採用により固定子を簡素化(コイルやマグネットが不要)、 生産ラインの長距離化が容易など、フレキシブルな生産ラインを構築する。

生産ラインの低コスト化では、簡素化された固定子により、長距離生産ラインを低コストで実現。センサレス制御によるリニアスケールレス化、標準モジュールの組み合わせにより、生産量に見合った過不足のない最適な生産ラインの構築が可能。

主な用途には、産業用電子機器、家電、自動車向けの機械部品などの組立ラインに使用可能だ。

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