ジャパンマリンユナイテッドは1月21日、第36回優秀省エネルギー機器表彰(日本機械工業連合会主催)で、運航支援システム「Sea-Navi」が「資源エネルギー庁長官賞」の受賞が決まったと発表した。
「Sea-Navi」は、風・波・海流等の悪影響が少ない航路を探索して運航時の省エネルギーを実現するシステム。このシステムでは、風・波・海流の予報データと高度な性能推定法を用いた高精度の燃料消費量推定とオリジナルの探索手法を組み合わせることにより、航路を詳細に最適化して実海域運航時の燃料消費量を従来法に比べ大きく低減する。
「Sea-Navi」はこれまで多数のJMUの建造船に搭載され、運航時の省エネルギー効果を通じて建造船の付加価値向上に貢献している。省エネルギー効果は、搭載船の航海実績により検証され、従来運航法に比べ年平均で2~5%の燃料消費量低減効果が確認されている。
今回の表彰では、高い省エネルギー効果が評価され、CO2、NOx、SOx等の有害排気物質も低減し、地球環境改善に寄与することも評価されている。
「Sea-Navi」は、性能モニタリングの機能も有し、実船での性能検証や実海域性能に優れた船型の開発にも活用している。