日本通運は2月20日、カンボジア発高速複合輸送サービス「NEXSAO-CAMBODIA SAT」(Truck&Sea)サービスに、ハンガーキットを取り付ける「ハンガー輸送サービス」を開始する。
<カンボジア~ベトナム国境間を通過するダブルライセンス車両>
通常の海上輸送にコンテナにハンガーキットを設置することが特徴で、ハンガーキットを使用することで、ハンガー専用コンテナの運用を待つ必要がなく、顧客のスケジュールに合わせた出荷ができる。
カンボジアから日本まで海上輸送した場合に比べて、リードタイムは最大9日削減、航空輸送した場合と比べて輸送コストは約80%削減できる。
コンテナへのハンガーキットの設置は、事前に日通が行う。スーツやドレスなどの服飾品を縫製工場のあるカンボジアから日本の主要港までコンテナ内に吊るしたまま輸送する。
工場側では、梱包作業、梱包資材が削減され、店頭では、開封の手間がかからず、すぐに陳列、販売できる。
料金は運賃にハンガーキット使用料、取り付け費用をプラスするだけのわかりやすい設定。
なお、「NEXSAO-CAMBODIA SAT」は、カンボジアからホーチミンまでは、ベトナム日通のダブルライセンス車両で国境での積み替えなしで輸送し、ホーチミンから日本まで海上輸送する、スピードと安全性を重視した高速複合輸送サービス。
今後、カンボジアは、アパレル産業をはじめ、多くの製造業の進出が見込まれ、アパレル製品やさまざまな製品特性に合わせた輸送方法を検討していく計画だ。