富士フイルムは11月14日、半導体材料の富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ(FFEM)が台南市に建設した先端半導体材料を生産する台湾第三工場(台南工場)を11月末より稼動させると発表した。
台南工場では、現像液の生産から開始し、今後、順次生産品目の拡充を検討していく。
FFEMは、世界的に高い生産シェアを誇る半導体の受託製造メーカーなどが集積する台南市の工業団地(サイエンスパーク)内に台南工場を設立。
顧客に近い立地を活かして、顧客サポート力の強化とサプライチェーンの短縮化を図る。
台南工場を加えた複数の生産拠点によるリスク分散体制を構築し、先端半導体材料を安定的に供給していく。
今後FFEMは、日本とアジアで、静岡・台湾(新竹)・中国(蘇州)・韓国(天安)の既存生産拠点に台南工場を加えた生産体制の下、先端半導体材料の安定供給と高い品質管理をより一層強化することで、顧客満足度をさらに向上させていく。
■新工場の概要
工場名:FUJIFILM Electronic Materials Taiwan 台南工場
所在地:台湾・台南市
総投資金額:約10億円
生産品目:先端半導体材料(※現像液の生産からスタート)
延床面積:5120m2
稼動開始時期:2016年11月末