キャセイパシフィック航空は3月15日、グループの貨物事業による2016年度の売上高は、前年比13.2％減の200億6300万香港ドルとなったと発表した。
キャセイパシフィックとキャセイドラゴンを合わせた貨物輸送能力は0.6％増加し、貨物占有率は前年を0.2ポイント上回る64.4％を記録するとともに、輸送貨物重量も3.1％増加した。
航空貨物市場は2016年第1四半期に低迷したものの、第2四半期から重量の面で改善が見られ、例年需要が高まる第4四半期は好調に推移した。
貨物利用距離当たりの収入（貨物1トンを1km輸送することで得る収入）は厳しい競争環境と業界全体での供給過多、香港における燃油サーチャージの適用停止などの影響を受けて16.3％減の1.59香港ドルとなった。
貨物需要は欧州路線で低迷が続いたものの、太平洋路線では下半期に前年を多少上回った。貨物専用機による新たな就航都市としてポートランドとブリスベン・ウェスト・ウェルキャンプ空港が加わった。
グループでは需要に応じて貨物専用機による輸送量を調整し、旅客機の胴体下部に備わるスペースを活用した貨物輸送の割合を増やした。
