キャセイパシフィック航空は3月15日、世界有数の貨物決済プラットフォームを提供するPayCargo社と提携し、キャセイが所有・運営するキャセイカーゴ・ターミナルで、香港の航空貨物ターミナルでは初となる企業間(B2B)電子決済システムを導入したと発表した。
これにより、従来の貨物ターミナルでの現金決済のための順番待ちを避け、時間や場所を問わず決済でき、貨物搬出プロセス全体の効率化を図ることができる。
キャセイカーゴ・ターミナルは、中国の物流施設ではすでにAlipay(アリペイ)、WeChatPay(ウィーチャットペイ)、UnionPay(ユニオンペイ)での輸入貨物のキャッシュレス決済を導入しており、香港においても初の完全キャッシュレス貨物カーゴ・ターミナルとなることを目指している。
また、フォワーダーはキャセイカーゴ・ターミナルと直接与信枠を設定することが可能となるほか、同ターミナルが既に導入しているeSRF(電子化貨物搬出許可書)による輸入貨物の搬出プロセスのデジタル化が完結する。
PayCargo社は2009年の設立以来、グローバル・ロジスティクス業界向けの料金決済ソリューションを提供し、5000社以上の物流業者と5万社以上の決済利用者(主にフォワーダー)が同社ネットワークに登録している。キャセイカーゴ・ターミナルは、香港市場におけるPayCargo社の最初の貨物ターミナル・パートナーとなる。
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