東京都は7月7日、7月3日に大井ふ頭で発見されたアリは「ヒアリ」と確認されたが、中国・三山港から貨物船で航送され、香港で積み替えし、東京港大井コンテナふ頭で陸揚げされた貨物コンテナ(1個)内部から発見されたものと発表した。
確認までの経緯は、日付不明中国・三山港で積込み→6月23日香港でトランジット(積み替え)→6月27日東京都品川区の大井コンテナふ頭に到着、コンテナを陸揚げ→6月30日大井コンテナふ頭から当該コンテナを搬出→6月30日~千葉県内の荷主にて、積荷の取り出した。
7月3日コンテナ業者が、大井ふ頭に返却された当該コンテナの点検作業中に、コンテナ内部でアリを1匹発見するとともに、環境省関東地方環境事務所に通報、コンテナ業者が、応急駆除を実施し、アリのサンプルを採取→7月4日アリのサンプルを環境省関東地方環境事務所に持込→7月6日専門機関により当該アリがヒアリ(Solenopsis invicta)であることを確認したもの。
発見時の状況は、発見場所が大井コンテナふ頭5号バース(品川区八潮二丁目)で、アリの状況は返却されたコンテナ内部に1匹存在、被害の有無は、このアリに刺されたり、健康被害を訴えている人はいない。
都の対応は、環境省と国土交通省と合同で、大井コンテナふ頭の緊急調査を実施し、大井コンテナふ頭内にベイト剤(毒餌)とトラップを設置し、拡散を予防する。
東京港内の港湾施設利用者に情報を提供するとともに、港湾局・環境局ツイッター及びフェイスブックで注意喚起を行い、品川・青海の各コンテナふ頭についても、順次調査を予定している。