福岡市港湾局、保険福祉局、環境局は8月18日、アイランドシティコンテナターミナル内のコンテナ周辺で7月21日に確認されたヒアリについて、ヒアリが混入している可能性の高いコンテナを特定し、その内部を調査した結果、特定外来生物であるヒアリと確認されたと発表した。
ヒアリが混入していたコンテナ以外のコンテナやその周辺からヒアリは発見されていない。
このコンテナは中国・広東省の南沙港から出港し、7月19日に貨物船から陸揚げされたコンテナについて、ヒアリが内部に混入している可能性が高いコンテナが特定されたため、8月17日に輸入貨物の荷主、運送事業者の協力を得て、環境省がコンテナを開け、内部を検査した。
コンテナ内部床面を中心に約300匹のアリ(うち約20匹は生体)が発見され、生きたアリは直ちにすべてが駆除した。
なお、死骸の中にはヒアリの餌となっていた可能性のある他種のアリや種が特定できない女王アリと思われる個体の一部も含まれていた。
生きて確認されたヒアリは全て殺虫処理し、コンテナ内部と貨物については燻煙剤による消毒を行った。
コンテナ内部床面は、液剤の散布により消毒を行っい、コンテナ底面と留置地点の舗装面も検査し、ヒアリがいないことが確認されている。
現段階においては、他のコンテナやターミナル周辺からヒアリの確認情報はなく、また、これまでこのコンテナの周辺にベイト剤等を設置するなど対策を行っており、コンテナ内部の大部分のアリが死滅していたことから、ヒアリが周辺に定着し、繁殖している可能性は低いと考えられるとしている。