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きくや美粧堂/TRC物流ビルB棟に東日本物流拠点開設(速報版)

2017年09月07日/物流施設

美容ディーラーとして全国で展開するきくや美粧堂は9月7日、東京流通センター(以下:TRC)「物流ビルB棟」に東日本エリア物流拠点「East Logistics」を開設し、内覧会を開催した。

<East Logisticsを開設したTRC物流ビルB棟>
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きくや美粧堂はこれまで東京と岡山に東西2拠点を構え、全国物流体制を構築していたが、業容拡大に伴い、東京で運用していた東京流通センター(以下:TRC)物流A棟に代わる施設として「物流ビルB棟」を選択した。

ラストワンマイルを考え主要顧客が都心に多く、従業員の移動がなく従業員確保に有利なことから、A棟の1150坪から1720坪の「物流ビルB棟」に移り、8月18日から稼働している。

内覧会には50社約230名が参加、東の拠点となる最新鋭設備を備えた倉庫を紹介した。

<自立型搬送ロボットFetch社のフレイト>
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<レンゴーの自動封函機>
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<ケース保管エリア 左側のフォークリフトが3WAY>
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<休憩室>
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倉庫内には、自立型搬送ロボット、3WAYフォークリフト、VOICEピッキング、自動封函機「E-Cube」など最新の設備を取り入れている。

自律型搬送ロボットは稼働実証中だが、Fetch社のフレイトとオムロン社のモデルを活用。これらが荷物搬送を担うことで、作業員はピッキング作業や組み立て作業に集中できる。

VOICEピッキングには、ヴォコレクト社製のモデルを採用。正確な指示が行き届くとともに、両手フリーで作業できる。おしゃべりなどの無駄な動きも減ったという。

自動封函機では、レンゴーの「e-Cube」を導入。段ボール内の商品の多寡さを検知し、その高さで折れて封函できる。段ボールサイズが小さくなるため、ムダな緩衝剤が必要なく、トラックへの積載率も向上した。

また、ケース保管エリアでは、保管効率を高めるため、3WAYフォークを導入。縦だけでなく横にも活用でき、そのため保管エリアの幅は1.5m確保、人だけが入れる保管エリアと交互に組み合わせている。

華奢な女性でも凛とした姿で作業できるという「華奢凛(キャシャリン)」をチャージ用台車にネーミング。女性従業員の評判も上々だという。

3limカートでは、角度を付けた箱のため、落下も少なく、箱の色を合わせると、商品が入った箱をおしつぶすこともなく、一定の位置で止まるようになっている。

そのほか、倉庫内には、ささげルームや美粧ルームも設け、光回線でBGMを流すほか、女性の多い職場らしく、休憩室も華やかな雰囲気にまとめ、居心地の良い空間を実現している。

<増保利行社長>
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増保利行社長は「美容師さんのビジネスをもっと楽に、さらにビジネスの幅を広げ、付帯業務や物販拡大を目指してもらうためにも、倉庫も効率化を図り、このような最新式の形態とした。美容業界は2兆円市場、美容室を今後も強力にバックアップしていきたい」と話した。

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