三井造船は10月16日、今治造船が建造する石炭運搬船向けに三井造船製大型船舶用ディーゼルエンジンの採用が決定したと発表した。
<低硫黄燃料対応型の排気再循環システム(高圧EGR)を搭載したディーゼルエンジン>
エンジンには、NOx三次規制に対応するために三井造船が開発した低硫黄燃料対応型の排気再循環システム(高圧EGR)を搭載する。
採用された高気圧EGREGRは、エンジンからの排ガスの一部を掃気管へ再循環させ、燃焼温度を下げることにより、NOx生成を低減するシステム。
EGRの主要機器をエンジンに一体装備(ビルトイン)することにより、コンパクトな機器構成となり、各種NOx規制対応技術の中では、機関室設計への影響が少ないシステム。
今治造船が建造し、四国電力向けに商船三井が運行する14万重量トン型石炭運搬船1隻に三井-MAN-MAN B&W 7G60ME-C9-EGRBPが搭載される予定。
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