ヤマト運輸は10月19日、三菱ふそうトラック・バスが開発した電気小型トラック「eCanter」を11月より関東地域で、宅急便などの集配に使用する車両として順次導入すると発表した。
<ヤマト運輸が新たに導入するオリジナルデザインの「eCanter」>
11月より、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で、25台を順次導入する。なお、10月19日、東京大田区のヤマト運輸羽田クロノゲートにおいて車両の引渡式を行った。
ヤマト運輸は、大幅な環境負荷の低減による「ネコロジー」の推進はもちろん、振動が少ない「eCanter」の導入によるセールスドライバーの作業負荷の軽減および安全運転の支援、また、排気ガス削減による職場環境の改善など、社員が安心して働ける健全な労働環境のさらなる構築に向けて、「eCanter」25台を導入するもの。
「eCanter」導入のメリットを電力で駆動するため排出ガスを一切出さず、環境負荷を大きく軽減できる。従来のディーゼル車と比較し、振動が少ないため、セールスドライバーの身体的な負担を軽減することができる。燃料を使用せず、また従来のディーゼル車に搭載されていた排ガス除去装置等が不要になるため、ランニングコストを低減することができる、としている。
■EV仕様
走行用モーター:永久磁石式同期モーター
最高出力:135kW
最大トルク:390Nm
走行用バッテリー:リチウムイオンバッテリー
容量:11kWh×6個=66kWh
定格電圧(高電圧):365V
定格電圧(低電圧):12V
最高速度:80km/h
航続距離/1充電:約100km
普通充電:単相200V,30A:約11時間
急速充電:CHAdeMO式(45kWの場合):約1.5時間
(充電ソケット形状は、乗用EV車と同様)