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宝酒造/物流子会社をファンドに全株式譲渡

2017年11月08日/SCM・経営

宝酒造は11月7日、完全子会社であるタカラ長運の全株式をアスパラントグループ(以下:AG)が運営・管理するAG2号投資事業有限責任組合(以下:AG2号ファンド)が保有するアスパラントグループSPC4号(以下:SPC)に譲渡を決め、株式譲渡契約を締結した。

グループ内でタカラ長運の事業を継続していくより、同社を売却することにより獲得した資金を他の事業セグメントに投下し、さらなる経営資源の集中をはかることがグループの企業価値の向上に資すると判断した。

タカラ長運は2006年にタカラ物流システムが出資を行い、その後2014年に宝酒造の100%子会社となり、輸送、保管、工事等の物流関連サービスで安定した事業収益を上げてきた。

しかし、グループが注力する事業との十分な事業シナジーを生むには至っていなかったため、株式売却先を検討していた。

投資ファンドの運営などを主な事業とするAGが交渉先となり、最終的にはAGが管理・運営するAG2号ファンドが保有するSPC(特別目的会社)にタカラ長運の全株式を譲渡することを決めた。

なお、株式譲渡は2018年1月5日(予定)に実施の予定。

■タカラ長運の概要
所在地:長崎県長崎市西泊町22番38号
代表者:代表取締役社長 鈴木正直
事業内容:運送事業、倉庫業、工事事業、通関業
資本金:2億5000万円
設立年月日:1949年11月1日
株主及:宝酒造100%
人的関係:宝酒造の取締役2名が取締役を兼任、執行役員1名が当該会社の監査役を兼任している。また、当該会社に取締役4名を派遣している。
2017年3月期の業績:売上高5,5億8100万円、営業利益4億800万円、経常利益4億1300万円、当期純利益2億8500万円。

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