国土交通省は12月8日、タカタ製エアバッグのリコール改修を促進するため、異常破裂する危険性が高い未改修車両(自動車メーカー9社、97車種、約130万台(10月末))時点については、2018年5月から、車検で通さない措置を講じると発表した。
タカタ製エアバッグは、ガス発生装置(インフレ―タ)が異常破裂し、金属片が飛散する不具合が発生しているため、2009年以降リコールを実施している。
これまでも、未改修車に対し車検時に警告文の交付を行う等の改修促進の取組を進めているが、本年10月の国内の改修率は83.2%であり、なお約320万台の未改修車があること、異常破裂による死者が全世界で少なくとも18人を数え、一刻も早い改修が必要であること等を踏まえ、これまでの取組に加え、新たに、異常破裂する危険性が高い未改修車については、車検で通さない措置を講じる。
措置の方法としては、ユーザーやディーラー以外の整備工場は、検索システムを活用し、車検を受けようとする車両が措置対象未改修かどうかを確認する。該当する場合には、ディーラー等で改修を行った上で交付される改善措置済証を運輸支局等に提出して車検を受けることになる。
車検申請を受けた運輸支局等においては、自動車登録検査業務電子情報処理システム等を活用して、措置対象未改修車両の場合は車検を通さないことにするもの。
■対象車種検索
https://www.jaspa.or.jp/portals/recallsearch/index.html