GLP12月22日、欧州マーケットの先進的物流施設およびディストリビューション・パーク（流通団地）の有力デベロッパー、投資家かつ運営者であるGazeley（ゲーズリー）社を取得したと発表した。
この取引に関連し、GLPは2本の新規ファンドを組成し、ファンド・マネジメント・プラットフォームは40億米ドル（34億ユーロ、約4518億円）増加し、430億米ドル（約4兆8569億円）となった。
2017年10月に、Gazeley社の取得により28億米ドル（24億ユーロ、約3163億円）相当のポートフォリオをGLPのファンド・マネジメント・プラットフォームに組み入れて欧州マーケットへ参入することを発表した。
この取引により、GLPは欧州マーケットで高品質なポートフォリオと豊富な開発トラックレコードを持つ経験豊かなローカルのマネジメント・チームを獲得することになる。GLPはGazelayブランドと既存のマネジメント・チームの雇用を維持していく。
なお、最初のファンドである「GLPヨーロッパ・インカム・パートナーズI（GLP EIP I）」は、Gazeley社の20億米ドル（17億ユーロ、約2259億円）相当の欧州の主要マーケットである英国、ドイツ、フランス、オランダの稼働中資産を組み入れる。
2つ目の「GLPヨーロッパ・デベロップメント・パートナーズI（GLP EDP I）」は、レバレッジ後で20億米ドル（17億ユーロ、約2259億円）を見込む開発ベンチャー。GLP EDP Iは、140万m2の建設可能用地をすでに確保している。
GLPと欧州でパートナーを組むことに対する投資家の需要は旺盛で、投資予定金額を超過しており、現在政府系ファンド（SWF）、年金基金、金融機関などのグローバルな投資家からの引き合いを確認している。取引完了時には、GLPと並行して共同投資家から約24％を資金調達し、GLPは2018年4月までに85％までのシンジケーションを完了させる予定だ。
Gazeley 社は現在のチーフ・オペレーティング・オフィサー（COO）であり15年の勤続実績を持つニック・クックが社長兼CEOに昇進することを発表した。また、現在CEOで創設者の一人であり、30年間勤続してきたパット・マックギリカディーはノン・エグゼキュティブ・チェアマンの任に就くことになる。
