丸紅は12月27日、タイ国営石油・ガス公社(PTT Publi cCompany Limited、以下:PTT)との間で、タイ最大の商業港であるレムチャバン港周辺の船舶を対象にした、LNG燃料補給(以下:LNGバンカリング)の共同事業化調査を開始したと発表した。
船舶の排出ガス規制が2020年から国際的に強化されることに伴い、環境性能に優れたLNGを燃料とする船舶(LNG燃料船)の増加も見込まれている。
年間8000隻以上の船が寄出港し、第三次拡張計画も進められているレムチャバン港においても、輸送量の拡大と環境規制の強化を踏まえ、周辺域でのLNGバンカリングの需要は増えていくと見込まれている。
今回は、PTTが運営するマプタプットLNG受入ターミナル(ラヨン県、バンコクの南東約200km地点)にある既存の再積替設備と、これに適合する燃料供給船を使用したLNGバンカリングの事業性を調査する。
マプタプットやレムチャバンを含む地域は、タイ東部経済回廊(Eastern Economic Corridor、以下:EEC)と呼ばれ、タイ国内において戦略的にインフラ開発が進められている経済特区。
日本政府もタイの産業高度化に向けて、同地域でのインフラ開発への協力・支援を表明している。
丸紅は、タイ国内でのLNGへの燃料転換の普及に積極的に取り組み、域内における環境負荷の低減する。