プロロジスは1月11日、千葉県市川市で開発していたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク市川3」を竣工したと発表した。
この施設は竣工に先立って、複数の物流関連企業と賃貸借契約を締結しており、昨年8月には契約率100%となっている。
プロロジスパーク市川3は、東京都心部から15km圏内、千葉県市川市の湾岸エリアに位置。首都高速湾岸線千鳥町ICに至近(約5分)の好立地で、東京都心部へのアクセスに優れ、高速道路を利用した広域配送にも適している。
周辺にはEコマースや通販企業を中心に、アパレルや日用雑貨を取り扱う物流施設が多数集積している。今年6月には、東京外かく環状道路市川南ICの開通が予定されており、首都圏全域へのさらなるアクセス向上が見込まれている。
JR京葉線市川塩浜駅から徒歩圏内(約10分)と通勤至便であり、豊富な周辺人口とともに、入居企業の雇用確保にも有利な立地。
市川エリアでは、常時安定した稼働率を誇る「プロロジスパーク市川1」「プロロジスパーク市川2」に続く3棟目のマルチテナント型物流施設となる。
「プロロジスパーク市川3」は敷地約2万6500m2、延床面積約6万4500m2の4階建てマルチテナント型物流施設。各階に40フィートコンテナトレーラーが直接乗り入れることができるランプウェイを備え、各階約1万2500m2でのワンフロアオペレーションが可能。また、24時間365日の操業を想定し、常時有人警備を実施する。
プロロジス初の取り組みとして、すべてのトラックバースの状況がタイムリーに把握できるスマートバースシステムを導入した。トラックドライバーの長時間労働や待機時間が社会課題になる中、ドライバーや入居企業のスムーズな業務進行をサポートすると同時に、高いセキュリティ環境を提供する。
施設エントランスには、デジタルサイネージを用いたスマートレセプションを採用するほか、館内の運営にも、今後ロボット等を活用していく予定。館内のラウンジや喫煙所には、無料Wi-Fi(無線LAN)や有線放送(BGM)を導入し働きやすい環境とした。
敷地内の車両誘導サインや館内案内表示は視認性を意識し、これまでのプロロジスパークのサインから刷新した。
入居企業の事業継続性にも配慮し、緊急地震速報システムや衛星電話の導入に加え、非常用電源の確保。庫内を含め施設全体にLED照明を採用するとともに、屋上には1.1メガワットの太陽光発電を設置するなど環境負荷軽減にも取り組んでいる。
なお、「プロロジスパーク市川3」は「国内トップクラスの卓越した『環境・社会への配慮』がなされたビル」として、日本政策投資銀行よりDBJ Green Building 認証の5つ星を取得している。
プロロジスの山田御酒社長は「プロロジスパーク市川3の竣工で千葉県内では19棟目の物流施設となる。竣工前に3社と100%リーシングが決まった物件も珍しく、開発立地の良さが証明されたものと思っている」と述べた。
■概要
名称:プロロジスパーク市川3
所在地:千葉県市川市塩浜1-6-1
敷地面積:2万6457.75m2
延床面積:6万4490.12m2
構造:鉄骨造、地上4階建
着工:2016年8月
竣工:2018年1月