日本GLPは6月16日、千葉県市川市にて全館冷凍・冷蔵物流施設「GLP市川II」と「GLP市川III」のプロジェクト始動を発表した。
「GLP市川II」は、延床面積約1万3600m2で、2024年3月に着工、2025年9月の竣工予定。総合地所と長谷工コーポレーションが開発を行い、南日本運輸倉庫が1棟全体を専用施設として利用する予定だ。
「GLP市川III」は、延床面積約1万2800m2で、2025年1月に着工、2026年10月の竣工予定。JA三井リースビルが開発し、三友通商が1棟全体を専用施設として利用する予定となっている。
＜開発地周辺図＞
両物件は首都高速湾岸線「千鳥町IC」に至近で、東京中心まで直線距離15km圏内かつ走行時間約30分と近い。また、動物検疫を受けられる希少な冷凍・冷蔵物流適地に立地している。
＜「GLP市川II」外観イメージ＞
「GLP市川II」は、高速湾岸線「千鳥町IC」から約1.4km、東京中心部までは約15kmという好立地。
地上4階建ボックス型の全館冷凍冷蔵シングルテナント型物流施設で、冷凍庫エリアの一部有効天井高を7.0m確保することで、パレット保管率の向上による保管量増加が可能だ。床荷重2.0t／m2とし、保管効率を高める移動ラックにも対応する。
また、接車バースは大型8台、中小型1台、ドックレベラー機を設置しており、カスタマーの効率的な流通を実現している。
入居企業である南日本運輸倉庫は、保税倉庫申請や動物検疫を受けられる点を評価しており、乳製品の輸入品などの取り扱い・配送を目指しワンストップサービス事業によるグローバル展開の強化を図る。
＜「GLP市川III」外観イメージ＞
「GLP市川III」は高速湾岸線「千鳥町IC」から約1.8km、東京中心部までは約14.5kmであり、JR京葉線「市川塩浜駅」から徒歩10分と交通利便性も備える好立地。
地上4階建ボックス型の全館冷凍冷蔵シングルテナント型物流施設となり、1階は－25℃～5℃で冷凍・冷蔵の温度帯切り替えができる。2階から4階の冷凍庫エリアは有効天井高を6.0m確保することで、パレット滞在率の向上による保管量の増加が可能だ。床荷重2.0t／m2とし、保管効率向上する移動ラック設置に対応しており、カスタマーの効率的な荷物保管を実現する。
日本GLPの帖佐義之社長は「このたびプロジェクトが始動し、東京中心地に近い立地で日本GLPの冷凍・冷蔵物流施設の開発を一層推進できることを大変うれしく思う。日本GLPは今後も、業界の先駆者として、冷凍・冷蔵物流施設の標準化と賃貸型冷凍・冷蔵物流マーケットの伸長を目指して、地域経済の持続可能な発展に貢献していく」とコメントしている。
同社は2017年に冷凍冷蔵専門チームを立ち上げ、冷凍冷蔵分野における知見を集約。現在までに33物件の冷凍冷蔵物流施設（うち3温度帯：約93.8万m2、冷凍冷蔵：約40.1万m2）を手掛け、うち6物件において自社負担による冷凍冷蔵設備を設置している。
＜施設概要＞
施設名：「GLP市川II」
所在地：千葉県市川市加藤新田202－7他
敷地面積：約6700m2
延床面積：約1万3600m2
収容能力：約2万4900t（C級：約4000t）、F級：約2万900t）
構造：地上4階建て、耐震造、BOX型
着工：2024年3月
竣工：2025年9月（予定）
認証取得：CASBEE認証（予定）
施設名：「GLP市川III」
所在地：千葉県市川市千鳥町5－1
敷地面積：約6200m2
延床面積：約1万2800m2
収容能力：約1万8710t（C＆F級：約4380t、F級：約1万4330t）
構造：地上4階建て、耐震S造、BOX型
着工：2025年1月
竣工：2026年10月（予定）
認証取得：CASBEE認証、BELS認証（予定）
日本GLP／大阪市の湾岸エリアで全館冷凍冷蔵マルチテナント型施設を着工
