上組は4月6日、ミャンマー港湾公社(MPA)との間で、ティラワ地区港ODAターミナル運営に係るコンセッション契約(CA)を3月22日に締結したと発表した。
ターミナルは日本政府の有償資金協力(円借款)で建設される多目的ターミナル。
上組は2013年にJICAから委託された協力準備調査を通じて、ヤンゴン市内の交通混雑やミャンマー経済の成長に伴う輸送貨物量の増大により、近い将来には物流拠点が既存ヤンゴン港からティラワ地区港にシフトするとの観点から同ターミナル運営の事業性を検討し、契約締結に至った。
ティラワ地区港は、ヤンゴン本港に比べてより大型の本船が着岸可能であり、インナーバー(砂洲)での潮待ちがない地理的優位性を有しており、輸出入貨物の迅速な受け渡しが可能となる。
同ターミナル運営事業は上組にとって、上組EFR(総合物流事業会社)、TGL(ティラワSEZ所在物流事業会社)、IBTT(ティラワバルクターミナル事業会社)に続く、ミャンマーに於ける4番目の物流事業となり、2019年2月にMPAから同ターミナル施設の引渡しを受ける予定。
上組はコンテナ船を中心にあらゆる港湾事業を展開することにより、長年培った港湾運営ノウハウをこのターミナルに導入し、同国に於ける社会インフラの向上に寄与し、経済発展に貢献するとしている。
このターミナルへの運営参画により、既設のタイ・レムチャバン港、カンボジア・シアヌークビル港、スペイン・バレンシア港等の海外ターミナル間及び国内運営ターミナルとのネットワーク強化を図り、更にグローバル展開を推進し、事業の拡大を目指す。
■ティラワODAターミナル概要
敷地面積:16万5700m2
岸壁:400m(Plot 25&26)
許容本船全長/載貨トン数:200m/2万DWT
供用開始(予定):2019年2月