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Hacobu/物流拠点に特化したトラック受付システム開発

2018年05月21日/IT・機器

Hacobuは5月21日、クラウドベースの物流情報プラットフォームMOVO(ムーボ)上で、倉庫に車両の列ができてしまい、受付の効率が悪いという悩みがあることから、「トラック受付システム」を開発・発表した。

価格は1件当たり最低1万円としている。

<トラック受付システムの概要図>
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パソコンやタブレットを用意するだけで簡単に使い始められ、紙の帳簿が不要となる。Hacobuが2月に発表した、バース予約システムとの連携も可能だ。

Hacobuのトラック受付システムは、物流現場に特化したシステムで、現場のドライバー・倉庫の管理者が使いやすい設計になっている。

例えば、ドライバーの呼び出しは全て携帯電話のSMS(ショートメッセージ)で可能であり、ガラケー、スマホいずれを使っているドライバーにも対応しており、専用アプリのダウンロード等は不要。

バース予約システムとの連動が可能であり、Hacobuが提供する他の物流事業者向け機能(動態管理、オンライン配送受発注等)との連携も見据えた拡張性が特徴となっている。

さらに、今回のトラック受付システムは、中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合ったITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助する「IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)」のITツールとして登録されており、補助対象となる。

<タブレット画面イメージ>
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ソリューションの概要は、まずドライバーが物流拠点に到着後、タブレットまたはタッチパネル式のパソコン画面に、携帯電話番号、運送会社名などを入力する。

事前に、受入側倉庫でドライバーを登録しておくことも可能であり、その場合、携帯電話番号を入力するだけのワンタッチで確認・登録が完了する。

受入側倉庫の管理者側では、到着したドライバーの状況を一覧画面で管理しながら、順番にボタンを押していくだけで、入場指示を行うことができる。

<管理画面と呼び出し機能>
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<バース管理カレンダー>
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待機中のドライバーのスマホにSMSで荷卸指示等が表示される。SMSを使用しているため、携帯電話さえあれば、ガラケー、スマホを問わずあらゆるドライバーが利用でき、スマホ専用アプリのダウンロード等は不要だ。

退場時も、タブレット等で退場受付をドライバーが実施する。一連のドライバー実績情報が蓄積され、CSVファイルで出力可能(入場時間、呼び出し時間、作業開始時間、作業終了時間、退場時間)。

このソリューションは、2月に提供開始したオンラインバース予約システムから、大規模倉庫事業者から中小まで、要望の多かった入荷当日のドライバー受付・誘導機能を切り出して提供したもの。

そのため、現場での受付業務電子化だけではなく、将来的には前工程である納品予約業務の改革を進めたい事業者には、まずは分かりやすく納品事業者やドライバーに負担の少ない受付の電子化を行い、段階的に次のステップに進める、という事が可能になる。

今後、Hacobuは既に提供している動態管理ソリューションや、オンライン配送受発注等の機能と、今回開発した受付システムや、バース管理ソリューションとの機能連携を更に進めていく予定。

荷物を出すところから、走行中のトラックの管理、倉庫に到着するところまでを、シームレスに管理できるクラウドサービスを普及させていく。

■問い合わせ
Hacobu
TEL:03-6452-8837

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