NEXCO西日本は7月7日、西日本での長期間降り続く大雨の影響で、各地で土砂流入・橋梁流出・土砂崩れ等の災害が発生していると発表した。
各地の高速道路でも大規模な災害が発生しており、復旧までに相当な時間を要するとしている。
通行再開について、大量の雨で斜面が崩落する可能性があるので、降雨が止んだ後に点検し安全を確認して通行再開している。
これまで554kmを通行再開し、7月7日18時現在は、1714kmが通行止めで、24時間体制で復旧作業にあたり早期の通行再開に努めるとしている。なお、災害箇所は被災39箇所(全数)。
通行止め規制中であった山陽道において、志和トンネル東坑口付近の区域外で土砂崩落が発生し、区域外から高速道路本線に土砂が流れ込む災害が発生した。
山陽道の志和IC~広島東ICの志和TN東坑口付近で、区域外から本線への土砂流入した。
中国道では、本線盛土のり面崩壊による土砂が流出し、隣接する民家2軒に崩落土が堆積する災害が発生した。
中国道の北房IC~新見ICで、本線盛土のり面が崩落した。
高知道において、立川トンネル南側坑口付近で大規模な土砂流出が発生し、隣接する「立川橋」(上り線)の上部工が流出した。
高知道 上り線の新宮IC~大豊ICで発生し、通行止め開始時点での区間は川之江JCT~大豊IC。
<九州自動車道では、上下線新門司IC~小倉東IC 切土のり面が土砂崩れ>
<東九州自動車道では、上下線椎田南IC~豊前IC 切土のり面が土砂崩れ>
7月8日15時現在、広島呉道路の上下線 坂南IC~天応西IC(坂南ICより約1㎞南側)において、豪雨により区域外から土砂が崩落し、道路が流出したとNEXCO西日本は発表した。
JR呉線と国道31号線まで土砂が流出している状況。
■特に、復旧までに相当な時間を要する箇所。
山陽道:河内IC~本郷IC (土砂流入)
E2 山陽道 志和IC~広島東IC (土砂流)
中国道:新見IC~北房IC (のり面崩落)
高知道:新宮IC~大豊IC (土砂流出に伴う橋梁上部工流出)
九州道:新門司IC~小倉東IC (のり面崩落)
東九州道:椎田南IC~豊前IC (のり面崩落)