日本郵船は7月19日、アースウォッチ・ジャパンと協働し「紀州みなべのアカウミガメ調査」プログラムを今年も実施したと発表した。
グループ社員に公募による参加者を合わせた総勢24名が7月5日~7日、7月8日~10日の2チームに分かれ、ボランティアとして調査を行い、自然環境や生物の変化に対する理解を深めた。
和歌山県みなべ町は、アカウミガメの産卵地として本州最大規模を誇る地域。2016年に立ち上げたプログラムは、ボランティアの手を借りて包括的な科学的調査を実施することにより、絶滅危惧種に分類されるアカウミガメの生態解明と保全に役立てることを目的としている。
国際ウミガメ学会の前会長であり、現在日本ウミガメ協議会会長を務める松沢慶将氏と地元の市民団体みなべウミガメ研究班による指導の下、参加者は夜間に浜辺をパトロールし、産卵のため上陸したアカウミガメの個体識別標識(タグ)の確認や装着の補佐、甲羅の長さ・幅の計測を行った。