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ウォルマート/人気の食料雑貨集荷サービス改善

2018年08月17日/国際

ウォルマートU.S.セントラル・オペレーション担当上級副社長、マーク・イボットソン氏は「ここ2年間、私たちはお客様とアソシエイト(社員)の貴重な時間の節約を追求するため、数多くの新しい技術の試験を国内各地の店舗で行ってきた。現在、この追求に向けた大きな一歩として、新たにスーパーセンターのバックルームに最先端の自動化技術を導入しようとしている」と述べている。

ウォルマートは新興企業のAlert Innovation(アラート・イノベーション)の協力の下、社員がオンラインでの食料雑貨の注文をかつてないほどの速さで処理するのを後押しするべく、今までにない自動化の試験に着手している。

既にお客から非常に高い評価を得ているオンライン食料雑貨サービスでは、オンラインで食料雑貨を素早くかつ簡便に注文し、集荷時間を選び、その食料雑貨を到着したお客自身の車に数分のうちに配送できるようになっている。

Alphabot(アルファボット)は裏方として機能し、注文品の一元管理を担当する社員に対し、当該の品物を保管庫から自動的に送ることで、プロセスをより簡略化した。

集荷(ピックアップ)担当社員にとってこれは、店舗の通路を商品を探して歩き回る時間を短縮するとともに、お客に対し、真に最良の生鮮農産品や肉などを手に入れてもらうためにより長い時間を確保することを意味する。

ウォルマートのために特別に開発されたAlphabotシステムは、ニューハンプシャー州セーレムのスーパーセンターに再グランドオープンの一貫として設置されつつある。

新システムは店舗に連結する2万平方フィートの拡張部分に設置され、お客用のドライブスルーのレーンが備わった食料雑貨専用の集荷ポイントとして機能することになる。

完成後は、自動モバイルカートが、新たなスペースに倉庫方式で保管されている注文品を回収し、それを4か所ある集荷ステーションで待機している社員の元に持っていく。

その後、パーソナルショッパー(買い物相談係)がその注文品を回収し、整理した上でお客に渡す仕組み。

パーソナルショッパーはなお手掴みで農産品やその他の生鮮品をピックアップするものの、店舗内にある食料雑貨の大部分は、このシステムを通して処理されるようになる。

私たちは、Alphabotをオンライン化し、今年末までには稼動させる予定だ。この間、セーレム店の買い物客については、10月1日に開始する当社の正規の食料雑貨集荷サービスを享受できる。また、同店では今後数か月以内に、店舗からの食料雑貨の宅配サービスを提供する予定だ。

<セーラム店のピックアップ>
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セーレム店の改装に伴って導入する新技術はAlphabotだけではない。定評あるピックアップタワーをWalmart.comのネット注文品に導入し、在庫切れの品目、不適切な値決め、ラベルの欠損を特定するのに役立つ自動シェルフスキャナー(棚スキャナー)の使用を開始する。

社員の作業を直接手助けする技術をさらに追加導入している。この技術にはFASTアンローダーのほか、今年後半に導入するチェック・アウト・ウィズ・ミー(Check Out With Me)が含まれている。

Alphabotの支援を得て、社員はサービスと販売にもっと時間をかけて集中できるようになる。このサービスと販売は、彼らアソシエイトが私たちに対し、最も楽しい仕事であるとよく教えてくれる2つの要素だ。

この間、テクノロジーは、もっと平凡で反復的な仕事を処理することになるのだ。これは小さな実験に過ぎないが、私たちはそこから多くのものを得ることを期待している。

こうした新技術から私たちが学ぶことはたくさんある。そして、いかに新技術を活用して将来の買い物、さらに仕事をよりよいものにするか。その可能性に私たちは興奮を覚えている。

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