プロロジス(NYCE:PLD)は8月30日、DCTインダストリアル トラスト(DCT)社の全株式を、債務引受分を含み、85億米ドル(約9500億円)で取得が完了したと発表した。
この取引により、DCT社の普通株1株がプロロジスの普通株1.02株に転換された。
DCT社のポートフォリオはその高い品質や立地、今後の成長性の観点から、プロロジスの既存のポートフォリオを補完するもの。
概要は、約660万m2の所有、運営する稼働中のポートフォリオ。約70万m2の開発中と再開発中のプロジェクトがある。また、約42万m2以上の可能と見込まれる約123万m2の開発用地、および約15万m2の開発が可能とされる契約手続き中の約53万m2の開発用地を持つ。
この買収により、南カリフォルニア、サンフランシスコ湾岸部、シアトル、南フロリダなどの高成長マーケットでのプロロジスの存在感をより高めることができる。
近接して立地するポートフォリオと事業戦略により、合併した会社の稼働中施設について、一般管理費削減や大幅なスケールメリットが期待できる。
さらに、プロロジスが現在進めているプラットフォームへの取り組みについても、付加価値を得られることが期待されている。